就職の道・逆求人「即戦力な男から」
新卒一括採用
就職活動に関して、現在行われている新卒一括採用について批判する言説も多い。でも逆に、日本のバブル期以前は欧米が「日本の新卒一括採用と年功序列は素晴らしい」といった議論がされていた。
この件については深く議論する必要があるといえるが企業の目線に絞った場合、スキルを必要とする職業に対し、能力のある人材が不足している場合は新卒一括採用も有効である。
ただ、人材が余っている場合、わざわざスキルのない人間を雇って育てるコストが大きくなり、ジョブ型の就職が推奨される。
労働者の視点で考えれば、新卒一括採用は職業のスキルもない若者でも運と相手を納得させる能力(学歴や対話力など)があれば多くの企業に就職できる。
しかし、スキルによって差別化しにくい以上、ライバルとなる学生が多い。新卒の就職活動は1度しかないなどのデメリットも上げられる。
就職や仕事については時代別に様々な変化を遂げていた。
戦国時代の実力社会では就職が容易だったこと。江戸時代の封建制では次男以降が就職難だったこと、戦後の年功序列の会社が社会保障の一翼を担っていた時代があったことなど面白い分析もできる。
今回は新卒一括採用と逆求人について考える。
特殊な就活
特殊な例ではあるが広告型の逆求人のサイトを作成した就活生がいる。有名なのは近藤佑子さんと菊池良さんの2名があげられる
「メチャクチャにヤバイ就活生・近藤佑子を採用しませんか?」に関係するサイト。
近藤佑子さんのサイトが参考にしたサイト
また、菊池良さんの逆求人サイト。
2人とも目を引くネタとしての側面を持ち、自身の履歴やサイトの作りなどしっかりと考えられる部分も見られる。
上記の両名の対談のサイトも見つけたのでリンクを載せます。
就職後の職歴は以下のように推測できる。
近藤佑子さん
2012年 内定取得
2013年 フリーランス
2015年「CodeZine」の編集部員2年目
という履歴は確認できた。
菊池良さん
2014年 株式会社LIG入社
2016年 ヤフージャパン入社
自分でウェブサイトを作り逆求人を行うのは極端な例としても、新卒採用以外の道筋があれば選択肢が増えていいのだが、実際には難しいと言わざるを得ない。
逆求人型サイト
現在、逆求人型のウェブサイトも存在するが、特に新卒の用途に対応したものにはなっていない。実際は人事部が広告代わりに逆求人を行い、普通の就職活動を行う例も多い。
逆求人型のサイトの問題は就活生の能力を比較できない事もあげられる。
ゲームの三国志のように.能力値が明確にできれば分かりやすいが、もちろん正当な評価ができるか、評価して順位を決めることは倫理的に許されるのかなど。
事例を踏まえて
現実は社会の要請によって新卒一括採用が変わらない以上、そのルールの中から他の人との差別化を図るのがもっとも無難な選択肢である。
逆求人型のサイトを作成した人の例もある。すべての企業がそうとは言えないが企業にも特色があり、尖がった人を積極的に採用する場合もある。
改めて就職活動の状況を客観的に分析して、常識にとらわれないようにする必要があるかもしれません。
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