趣味・企画とか何か?

映画、アニメ、登山とか

私は~が好きですと言い切れない病(恋愛の話じゃないよ)

〈映画の話が中心です、最新の話はストーリーに触れていませんので大丈夫ですが、2001年宇宙の旅などネタばれ?内容があるので注意してください。〉

 

私は~が好きですと言い切れないことが多い。

 

友人から趣味を聞かれたとき「映画」と答えるのであるが、

必ずそのあとに「じゃあ、好きな映画のタイトルは?」と必ず聞かれる。

心の中では「またかよ」と思いながら、すごく悩んだふりをして決めきれないと答える。

なぜそうなってしまうのか不思議だったので改めて考えてみる

 

 

クソみたいな自意識が私を押さえつける問題

好きな作品を言った時点で友人から私の趣味嗜好を推察される

無難に流行の作品として「君の名は」とか言っても、流行ばかり追いかけている人と勘違いされたらどうしようかとかくだらないことを思ってしまう。君の名はは楽しく映画館で見させていただいたのに、いざ友人と話すときはクソみたいな自意識が生まれる。これはよくない。 

 

映画マニア界隈では有名だけど、一般の知名度はない戦艦ポチョムキンが好きだといったところで、「ストーリはクーデター。乳母車のモンタージュ手法!」とか言っても仕方ない。

知らず知らずのうちに映画知ってる自慢とかしたりすると目も当てられない。いつも家に帰って反省し憂鬱な気分になる。

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順位を決めなくちゃいけない問題

実は思考の中では様々な作品が出ては否定されている。

バックトゥーザフューチャー」は子供のころからよく見ていて好きな作品の一つではあるが、面白いというだけでもう一歩、味わいのある作品が見たいなと思うこともある。 

 

2001年宇宙の旅」とかは色々語りたくなる作品には違いない。

例えば、冒頭にサルが道具を手にして破壊行動を行うシーン。手にした骨が宙を舞い一気に宇宙のカットに移行する。骨という武器から、核爆弾を搭載した軍事衛星という兵器に代わることによって人類の数十万年の歴史を遡る…

ただ、そういう考察をせずストーリーだけを追いかける見かたをするとかなりつまらない作品に違いない。こんな作品を好きと言っていいのか迷う。 

2001年宇宙の旅 (字幕版)
 

 

アニメなら親子で見られるジブリ作品とかがいいのか、アニメの極北を目指したAKIRAとかがいいのか。 

AKIRA 〈Blu-ray〉

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崖の上のポニョ」か「2001年宇宙の旅」かどちらが順位が上か選べと言われても選べるわけがない。 

崖の上のポニョ [DVD]

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2つの作品を選んだり、多くの作品の順位付けに関しては評価の基準が明確にならなかったりジャンルがバラバラにならさらに難しくなる。

例え細分化しても結論は同じである。コメディー作品の縛りなら「三谷幸喜作品」か「裸の銃を持つ男」を選べと言われてもやっぱり無理だ。 

THE 有頂天ホテル

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裸の銃を持つ男 PART33 1/3 最後の屈辱 [DVD]

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記憶の容量の問題

好きだけどタイトルが思い出せなかったり、好きの根拠となる情報が思い出せなかったりする。最近の映画監督ではクリストファー・ノーランが人気であるが、いつも名前が思い出せない。(いつも、「ダークナイト 監督」で検索しています)

そのような状況の中、ちょっと前に見たインセプションの話をしようにも、ストーリーが説明できない問題が起こってしまう。 

インセプション (字幕版)
 

 

飲み会の席での話題になると、お酒で思考力が鈍っている状況であるため、もうどうしようもできない。「なんかすごい(小並感)」としか言えない。

 

リスクヘッジしようとする問題

さすがに、友人レベルでは真っ向から好きだといった作品の否定をする人はいないと思うが、好きだといった作品にはリスクも伴う。

以前、風立ちぬは [生きねば] というテーマが述べられていた。宮崎駿にとっての生きるとは創作することであり、風立ちぬ宮崎駿の創作宣言である」と述べて風立ちぬが好きだといったことがある。

 

だが、その後に引退宣言をされて焦った。 

 

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あえて、大好きだといわずに、客観的な観察者としてふるまうことによって不測の事態が起きても「やっぱりそう思った」と立場を変えることも可能な卑しい打算もあるかもしれない。

 

好きなものは好きといえるように

そんなこんなで「私は~が好きです」と言い切れないのかもしれない。思った以上に病巣は深そうだが、結果的には色々考えすぎなのかもしれない。もっと自分の気持ちに正直になって言おうと思う。

 

やっぱり私はゲド戦記が好きだ (いい意味でも悪い意味でも)

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