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おくりびとの描く死

文化人類学でよく語られる内容でもあるが、「ハレ(非日常)」と「ケ(日常)」と「ケガレ(穢れ)」の3つの時間が存在していて、現代になるほど、穢れの分野が排除される傾向に進んでいる。

 穢れなき消費社会が成立するのであれば、かなり危ういことであり見境なく欲望が拡大する可能性を含んでいる。

 

映画の「おくりびと」では死者を送る納棺師を描いている。この映画では、本来なら死=忌むべきことを、すごく厳かで、逆に慈愛ある行いのように描いている。 

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おくりびと」で描かれている通り、「穢れ」とされる行いを、美しさとして昇華して穢れではないとして考えることは重要だと思いつつも、穢れを日常と結合させて穢れで身近な人の死でお葬式に参列したとき、業者の人が1から10まで色々なことを他はいしてくれているので、何か死の実感が薄れつつあるのじゃないかと思ったりもできる。