オリエンテーリングの教育的意義
オリエンテーリングの知名度はかなり低い。知っている人に関してもグループでのハイキングをイメージする人がほとんどだと思う。
オリエンテーリングの世界大会は下の動画のような感じで開催されている。
軽く飛ばしながら視聴してもらえれば雰囲気はつかめる。
道や山、森の中にあるポイントを探すゲームには違いないが、競技としてのオリエンテーリングは個人で運動量の多いスポーツとなっている。
Wikipediaに詳細が書かれているが、日本では「遠足のレクリエーション」という側面が大きくなっている。レクリエーション型と競技型では一長一短はあるが、地図を理解できる年齢に達するのであれば競技性のあるオリエンテーリングの方が楽しめると考えられる。
本題は以下のサイトで詳しく書かれている
子どもの考える力を伸ばすなら、オリエンテーリングの教育効果について考えてみよう – 地図の力で小学生の考える力を伸ばす地図育コラム
オリエンテーリングは、競技というゲームを通じて、体力と、思考力・判断力・行動力を鍛えられる上質なプログラムなのです。
ボーイスカウトで実施した際、子供たちに戦略を考えさせながら個人行動として実施した。ボーイスカウト活動で地図とコンパスについては一定の使用経験があったため、予想以上にスムーズにプログラムが進行できた。
地図とコンパスの使い方については様々な注意点があるが、重要なのは「現在地を知る」ことと「整置」ができるかということである。
整置とはコンパスで示された北と地図の北を合わせること。
進行方向(方角)が変わるたびに地図は常にくるくると回転させ、進行方向と地図を合わせるのが基本である。これは基本的な知識でありテクニックでもあるので慣れるしかない。
問題は現在地を知ることであり、この技術がかなり厄介でもある。そのような厄介な課題に挑戦することが教育的な意義を見出すことができる。
どのルートを使用して来たか考えながら逆算する方法や今ある場所から見える目標物を利用する方法などがある。いずれにしても観察力が必要となってくる。
競技として実施する際は体力のみで走り回っても目的地には到達しないし、頭をフル回転させながら地図を読む(読まざるを得ない)ことになる。
走りながら自分の現在地を把握し、ポイントまでのルートを地図で読み取り、最も高低差が少なく短い距離で移動できるルートを判断し、目標のポイントを探すという作業を同時並行で行わなければならない。実際に私がオリエンテーリングを経験して、体力よりも知的な面で楽しめた事が印象に残っている。
まずは、コンパスを持参して常設コースのオリエンテーリングを経験してみてはどうでしょうか。