趣味・企画とか何か?

映画、アニメ、登山とか

アニメ「信長の忍び」① 「分類分け」

 信長の忍びというアニメがじわじわと注目されている。

この作品については、ニコニコ生放送の新作アニメのPV鑑賞会において、第0話を初めて見た時の印象がすごく残った。

live.nicovideo.jp

 

信長の忍び第0話

www.youtube.com

 

本作は一応、歴史をテーマとした作品の一群に分類されるだろう。

歴史を題材とした作品には明るくはないため、例として出す作品に偏りがあるものの、いくつかの分類分けをすることはできる。

  1. 史実に対して根拠を持つ歴史物語
    「学習まんが日本の歴史シリーズ」「横山光輝 三国志」「キングダム」など
  2. ストーリーとしては史実に沿いながら、オリジナリティーのあるもの
    信長の忍びベルサイユのばら」など
  3. 史実をモチーフにした創作作品
    「薄桜鬼」「織田信奈の野望」など
  4. 架空歴史(架空戦記)もの
    「紺碧の艦隊」「旭日の艦隊」「戦国自衛隊」「戦国BASARA」「ジパング」など
  5. 一部の物語、歴史用語だけを引用したもの
    スキヤキ・ウエスタン ジャンゴ」など

 

基本的に1~3の分類については程度問題であるため、はっきりとした境界を引くことはできない。そのうえで要点をまとめると、

 

1. 史実に対して根拠を持つ歴史物語

史実通りかどうか、学説の主流・傍流を議論し始めるとかなりややこしい話になるため、純粋に根拠のあるストーリーを目指しているかどうかが、重要であると考えられる。例に出した「横山光輝 三国志」は三国志演義という創作物をモチーフにしているが、作者の意識としてはオリジナルの登場人物やストーリー展開は入れていない。

当然といえば当然なのであるが、伝記作品か群像劇という物語が多くなり、登場人物が多くなりがちである。

 

2. ストーリーとしては史実に沿いながら、オリジナリティーのあるもの

 主人公クラスに創作の人物を作ることによって、さまざまな場所に自由に移動させて、歴史の目撃者として介入させる効果がある。1の分類よりもクローズな関係性を構築することができるため、群像劇よりも1対1の関係を重視した作品として構築させることができる。

 

3. 史実をモチーフにした創作作品

この作品群については、切り口が多種多様であり一概に共通点を見出すことはできない。ただし、勝者と敗者の存在など、大きな物語の流れは史実通りになってくる。

 

4. 架空歴史(架空戦記)もの

歴史のifを描く作品群であり、タイムスリップという要素が加わることも多い。

 

5. 一部の物語、歴史用語だけを引用したもの

スキヤキ・ウエスタン ジャンゴ」は歴史ものという分類に入らないような気もするが、平家と源氏の登場人物がいる。

 

以上のような分類をすることができる。それぞれの分類の作品にも特徴を見出すことができ、この特徴を作品分析の手助けにしたい。

次の機会では「信長の忍び」とほかの作品と比較しつつ歴史ものについて分析しようと思います。

 

postplan.hatenablog.jp