高校生になるほど勉強が嫌いになる子供たち
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内容としては、受験時期の中3高3に勉強時間が延び、学年が上がるごとに勉強嫌いが増え、勉強が好きな子供の成績が高いという誰もが予想していた結果になった。
大事なのはその事実を定量的に分析したことであり、どれぐらいの人数の動きか知ることができた意義は大きい。
この中でも最も注目したいのは学年が上がることによって勉強の「嫌い」が増える事象についてである。
単純に考えて勉強の難易度が上昇する事によって、嫌いの割合が増えたと想像することは可能であるが、小学生でも難しい内容の授業もある。また、年代が上がるにつれて逆に知識や経験が増え、授業の理解度が深まるということもできる。
結局のところ、この問題点はどこにあるのだろうか。
1.勉強につまずく
そこで理解出来ないままの状態で先に進んでしまうとどんどん理解出来ない部分が増えていき結果勉強が嫌いになっていってしまうのです。
2.興味・関心を持てない
基本的に子供たちにとって勉強は興味や関心を持てないのです。何か一つでも『面白い』『楽しい』という関心をもつきっかけを与えてあげれば子供達は自然と勉強に気を向けてきます。
3.強制される
学校の勉強は、なぜ嫌われるのかというと「強制」になっているからです。
本人の勉強したい気持ちを無視して、とにかく突然勉強を強制させられます。
4.何の役にたつのかがわからない
実際今勉強している事がいったい今後生きていく上で何の役にたつのか、なんで必要なのかがわからないまま勉強をしていても面白く無いですし嫌いになっていってしまいます。
5.他の子と比較される
以上のようなまとめがある。中学生高校生由来の問題点に絞ることも難しかったりする。
全ての理由が複合的に組み合わさっていることも考えられる。
勉強のそれ自体を勉強だと思わないようにすることができれば良いのであるが、現在の学校のカリキュラムでは、個別の対応によって子供の興味に沿った授業を行うことは不可能になっている。
短い時間で効率よく知識を習得する仕組みと勉強が好きになるということは必ずしも同じとは言えない。前者は塾のような仕組みであり、後者は今現在思い当たる組織が見当たらない。
また、大人になってからの学習意欲の調査も掲載する
社会人の「学習意欲」を高めるには?――2020年の学びとキャリア | ワークス研究所の労働市場最前線 | ダイヤモンド・オンライン
この結果もまた、年齢が上昇するにつれて学習意欲の低下がみられる。
これらのデータを考慮する限り、年代が上がることによる学習の意欲の低下を前提としながら考える必要があるかもしれない。
つまり、年齢によって学習によるインプットを減らし、アウトプットを増やせるように誘導する必要がある。
このことは、高校生の年代でもいうことができ、学んだ知識をどう生かすかを考えることができる取り組みが必要だ。それができない限り教育の再生も難しい。